エストニアの在住許可を取得するまでの流れを、日本人含む非EU市民向けの内容から抜粋。申請者が大学留学等の前提。
しかし大学のページはともかく、最終的な申請先となる警察のページUIクソ過ぎてうける。北欧のウェブページって一般的にスタイリッシュなイメージあったんだけど、流石に(?)公的機関だと野暮ったいとこもあるらしい...。クソUIワールドは日本だけじゃないと思うと心が温まりますね。いちユーザーとしてはちゃんとデザイナー雇って欲しいものだが、IT国家目指すって言ってる割にはこういうとこ雑なの個人的には嫌いじゃない←
概要
まずは大学の解説ページ(非EU市民向け)より。
※なおこのページ、詳細が載っているエストニア警察のページへのリンクが切れまくっているので、当記事では通じるリンク(2018年6月22日現在)を記載しておく。
これから申請するのはTemporary residence permit (TRP) for studiesというやつ。当然だが以後の手続きは大学から受け入れ通知を受け取っている事が前提。なおTRP発行には2ヶ月程度かかることから、「渡航まで2ヶ月を切っている場合は同時にエストニアのビザも申請したほうが良い」などとあるが、後述の通り日本人はエストニアにビザなしで約3ヶ月滞在できる。したがってこれは日本国籍を所持している場合無視してよい。
ところで当該大学ページにはTRP申請までのpdf概略図も掲載してあるのですが、ダウンロードしないと見れない仕様なので若干鬱陶しい(笑)。jpeg化して貼っておくので参考にどうぞ。

さて上記の図に従ってTRP取得の流れを見ていくと、まず
「EU市民か?」
↓
NO
↓
「ビザかTRPがエストニアへの渡航に必要か?」
となる。これについては前述の通り
(1)エストニアと日本は査証免除取極を交わしており、滞在期間が90日以内で、渡航目的が観光や知人訪問、短期商用等の場合は査証を取得せずに入国することができます。
…中略…
(3)就労や留学等で90日以上エストニアに滞在する場合は、エストニアの滞在許可が必要となります。滞在許可は日本などにあるエストニア大使館で申請ができますが、上記(1)の査証免除取り決めがあるため、まずエストニアに入国してから滞在許可を取得するようアドバイスされることが多いようです。下記「エストニアの居住許可」もご参照ください。
滞在許可関係の手続きは、言語の問題もあり、煩雑化して多大な時間を要する可能性もありますので、必要な書類の収集等は入国前に済ませておくほうが良いでしょう。
在エストニア日本国大使館「エストニアの査証取得」より
というわけで、上記の質問「ビザかTRPがエストニアへの渡航に必要か?」の質問に対しては一応NOだが、いずれにしても最終的にはTRPを取得しなければならず、またTRPの発行に2ヶ月程度要することや書類用意の手間などを考えると、日本にいる間にできることは済ませておいたほうがいいということ(他の日本人エストニア留学者も、日本で申請して現地で受け取るパターンが多いっぽい)。したがって上記図では右側ピンク字(?)のOPTION1もしくはOPTION2の手段を取ることになる。OPTION2では滞在許可申請から受取まで現地で済ませるという方法だが、私はOPTION1の「申請を大使館で行い、受取は任意の国で」という方でやっていくことに。
BA、MA、PhDの学生については、既に述べたようにTemporary residence permit for studyingという学業向けの滞在許可を申請することになり、これらの手続きを日本では在日エストニア大使館で行う。なお現地でのTRP受け取り後は、速やかに地元市庁舎等で住所を登録しろとのこと。
大使館について
ヤバだよヤバ。と、ブログだから(?)だいぶマイルドな表現にしておいたが、Twitterではもっと露骨にこき下ろした(笑)。何かというと、まず予約が取れない。しかもその理由がメールの返事がこないから。公式サイトには「御用の際はメールで予約を」と書いてあるのだが、実際はメールしても「メールを見てくれ」と催促の電話をしない限りまず返事が来ないと思った方がいい。しかもようやくもらったメールの返信は、一方的に「明日か明後日これる方の日を決めてメールしてくれ」とテンプレっぽいフォーマットで来るだけである。
北海道に住んでるから予約取れてから飛行機取るんだよ即日行けるわけねえだろww
...と思いつつ「いやそれだと行けないので○月に空いている日を教えてください」とメールしたらもう返事来ないからな(笑)。
というわけでおススメの方法は、金曜日に電話して大使(?)じゃない日本人の事務っぽい人に電話上で予約を取り付ける方法。金曜日に電話すると、今のところ恐らく日本人(少なくとも日本語が流暢な相手)が対応してくれる。ちなみになんで事務の人推しかというと、おれが英語で電話するのだるいというのもあるがw、大使っぽいメール見ない人は電話しても「じゃあメールで返事するから」みたいな感じで電話切りたがるから(笑)。そもそも事務っぽい人は、前に問い合わせた時「電話で予約したほうがいい」と教えてくれたのだが...最初からその助言に従うべきだった。
ちなみにその事務の人に予約取るべく電話したとき、「担当(メール見ない人)にはメールしましたか?」と聞かれたので正直に「~という風にメールしても返事が来ないので」と伝えたところ、「ああ~...わかりました。担当に伝えておきます」という返事だったんだが、他の日本人留学生のブログでもそんなこと書いてあったしその担当完全に前科ありまくりだろ(笑)。
そういうわけなので、予約は金曜日に電話して日本人の事務っぽい人に電話で取り付けよう。おれみたいに僻地に住んでる場合は死活問題なのだ。
提出書類について
記入要件
主にApplications and documentページから。重要そうな部分だけ抜粋すると、大文字で、エストニア語かロシア語あるいは英語で修正なく記入すること。手書きでなくても大丈夫だがネットで送る場合pdfで。っつっても大使館に持ってく場合は記入後に印刷して、手書きでサインだけするのがベターだろうな。
必要書類
Temporary residence permit for studyingより。別で書式・詳細ページがあるものはリンクしてある。なお、ここには自分が必要なものしか書いていないので、ボランティアが云々とか何か教えに行く立場の人とかはそういうのもいるっぽいので、各自確認してほしい。
なお大学のAcceptance Letterなどは大学側から送ってもらえるので、事前に頼んでおこう。手数料(2018年6月22日現在、約80€)も忘れずに。
その他留意事項
- 滞在許可申請の可否決定は、申請書の受理から2ヶ月以内に行われる。
- 滞在許可はその名目上学習期間の終了までに限って発行される。それより長く発行されることはない。
- 許可証は、滞在許可が下りた場合、大使館もしくは申請書に記入のサービスオフィスで30日以内に受け取れる。大使館で受け取る場合はさらに時間がかかる場合がある。
- residence permit for studyを持っている場合、学業に支障がない場合エストニア国内で他の許可を取ることなく働くことができる。
その他滞在許可延長とか、期限後の滞在就労とかについてもTemporary residence permit for studyingの下の方に書いてあるので気になる人は各自。
とりあえず以上。無事に例の大使館で手続きできたら報告するかも(笑)。
2018/07/09 大使館行った追記
普通に手続きできた件。恐れていた(?)大使館の人普通にいい人だったので、メールの塩対応が本当に謎です。
なお立地については東京事情がよくわからないが、自分は原宿駅から歩いて向かった。近い駅がいくつかあるっぽいもののどれも歩いて15分くらいかかるらしいのでどれでもいいのじゃないか。大使館は駐車場内部の横の白い柵みたいなののところが入口。ちなみに予約より15分くらい早く着いてしまい、どこかで時間を潰すのもアホらしいししかし外は暑いので、せめて中で待たせてもらえないかとチャイム鳴らして用件と時間言ったらすぐ開けてもらえた。手続きもそのまますぐに開始したので、予約時間になるころにはもうすべて終わっていた。いいぞ!
あと手数料は日本円で一万円ちょいくらいで、現金で払ってほしいとのこと。ちなみに私は前日のメタラー集会で現金が消滅したのを忘れていて、手続きが終わってから財布覗いて「あっ足りないですね」って言ったら「近くにセブンイレブンがあるから、荷物を置いて下ろしてくるといいよ」と言われたので携帯と財布だけ持ってのこのこ下ろしに行ったぞ。
あと大使に「ところで何を勉強するの?」と聞かれて「エストニア文化です」って言ったら「日本からの留学生はIT系が多い」と驚かれました。ええ、マイナー文系大学院なんて行っちまっておれは一体将来どうすんだろうな?まあ、要するにすべては面白そうかどうかであってあとはどうでもいいということなのだが…。
ちなみにエストニア渡航後の受け取り等についての記事も上げたので、こちらもよろしく。