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【フィンランド史跡・美術館見学②】タンペレ教会(Tampere Cathedral)

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に引き続き、タンペレ教会(Tampere Cathedral)について紹介する。今回は主に内部。タンペレ教会は外部のみならず、内装の美しさでも知られている。そして、フィンランドロマン主義における重要な作品とされた。

 

オルガン

タンペレ教会には二つのオルガンがあるが、どちらもフィンランドで作られたものである。大きいものは1906年に導入され、初めは50ストップ(音色を変更する機構)だったが1928年から翌年にかけて68ストップに作り替えられた。フィンランド国内で最高のロマン主義的オルガンとされている。

bigger organ

小さいオルガンは北ギャラリーに1983年に設置された。こちらは23ストップで、1516のパイプがある。このオルガンはバロック音楽に特化している。

smaller organト

教会の音響が素晴らしいため、一年を通して数々のコンサートが開催される。夏には国際的に有名なオルガン奏者たちが訪れるし、毎週日曜の夕べにはいつもコンサートが開かれている。どちらのオルガンもコンサートで使われるが、日々の礼拝やセレモニーでは普通大きいほうが使われている。

 

 内装について

 教会内の内装を手掛けたのは、Magnus EnckellHugo Simbergである。教会堂の内陣(一枚目の画像奥、檀上部分)はより年長で経験豊富と思われたEnckellが、残りの部分はSimbergが受け持った。彼らは自分たちの芸術的感性を自由に表現することを認められていた。祭壇や天井の絵はフレスコ画だ。細かな装飾やデコレーションは、建築家Sonckの事務所の建築家であり友人でもあったValter Jungが行った。

絵画「The Resurrection(復活)」

The Resurrection

Enckellの描いた「復活」は、キリスト教の普遍的な様式を描いている。一般的に祭壇画は明確な天国と地獄の表現が使われているが、この「復活」も直接的ではないもののそれに倣っているものと考えられる。絵の左側で自らの墓所から蘇った人々は、もう一つの集団に加わって共に天国へと向かう。これらの人々の顔は、希望に輝いている。手前にいる手を繋いだ男女はアダムとイヴを、子を抱いた女性はマリアと幼いイエスと言われている。そして、彼らの身に着けた様々な衣装は、人種や国籍にとらわれないあらゆる世界の人々を指しており、絵画が制作された100年前においては実に進歩的なアイデアであった。

ステンドグラス「The Cross and The Crown(十字架と冠)」

The Cross and The Crown

ステンドグラスは民族的ロマン主義の典型的な徴候を示している。二階部分にはめられたこれらの窓にはそれぞれ聖書的な象徴があしらわれているが、Enckellの手掛けたこの内陣上部のステンドグラスは、もちろんキリストとその受難を象徴している。十字架を形作る無数の白い小さな円は、永遠を表している。

デコレーション

Jungによるデコレーションは、様々な技術を使って成し遂げられた;石膏やフラスコ、漆喰やモザイクタイルに木、象嵌。考えられるあらゆる手段がとられたのである。

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